【介護】CHASE、VISIT、LIFEとは?それぞれの違いや介護現場に与える影響などを徹底解説!

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「CHASE、VISIT、LIFE」という言葉をご存知でしょうか。

介護に従事している方なら聞いたことがある方も多いと思います。

CHASE、VISIT、LIFEは近年、介護現場で注目されつつあり、根拠(エビデンス)を基に科学的に支援展開をしていく試みで、日本全体に広がりつつあります。

この記事ではCHASE、VISIT、LIFEとは一体何なのか、それぞれの違いを解説し、介護業界に与える影響についても紹介していきます。

介護の仕事に携わっている方であれば知っておいて損はない情報だと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

CHASE、VISIT、LIFEとは?

最初にCHASE、VISIT、LIFEに全体像について分かりやすく紹介します。

CHASE、VISIT、LIFEの大きな共通点は「膨大な支援などのデータを一箇所に集め分析し、最適な支援を各現場にフィードバックする」ことです。

これだけだとピンとこない方も多いと思いますので、介護現場の視点から解説していきます。

毎日支援する中でこのような場面に遭遇したことはありませんか?

  • 「利用者の支援計画作成にあたり、何を目標にしたらいいのか分からない」
  • 「ケース会議など意見をまとめる場で利用者の統一した支援方法を決定したい。しかし、職員個々の意見がバラバラでなかなかまとめられない」
  • 「現在の支援内容に何の根拠があり、どんな成果が期待できるのかしっかりと理解せずに支援している」

など、このような悩みを抱えたことがある方も多いのではないでしょうか。

CHASE、VISIT、LIFEはこのような悩みを解決する手助けとなる可能性を秘めた取り組みです。

CHASE、VISIT、LIFEの違い【今後はLIFEに統一】

3つのそれぞれの特徴は、

  • CHASE:利用者の状態やサービスの内容等の幅広い情報を集約する
  • VISIT:リハビリの情報に特化し情報を集約する
  • LIFE:CHASE、VISITが統一された新しい名称

となります。

CHASEとVISITとでは開始時期や対象者の違いがありますが、2021年4月から1つに統一されLIFEと呼ばれ一本化されます。

つまり「CHASEとVISITを統合して新しくLIFEと呼び運用しよう」ということです。

なぜこのような取り組みが始まったのか?

では、そもそもなぜこのような取り組みが始まったのか。という部分ですが、

先程も紹介した通りCHASE、VISIT、LIFEは法人単位、施設単位のみの情報ではなく、全国から蓄積された支援データを基にその人に合った支援方法を導き出してくれるシステムです。

その膨大なデータから「この利用者の場合、このような支援をすると上手くいった事例がある」と情報のフィードバックを受けることができ、支援計画立てる際の根拠として役立ちます。

このようにデータを基にした支援は重要な根拠(エビデンス)になり、根拠を基に支援をすることに繋がります。

上記のような悩みでもあった通り「なんとなく(根拠のない)の支援」から脱却し、より確実性や信頼性のある支援をすることができる可能性があります。

何事にもいえることですが「根拠」は大切です。

介護現場においても根拠が明確になっていることで、

  • 目標が明確になり統一した支援に繋がる
  • アクシデントなどで外部から支援根拠の説明を求められた時に矛盾なく答えられる

などのメリットがあります。

CHASE、VISIT、LIFEの概要や違い、始まったきっかけは何となく理解できたでしょうか?

続いて、3つの違いについてそれぞれ詳しくみていきましょう。

ここまでの参考資料【厚生労働省HP:LIFE(VISIT・CHASE)による科学的介護の推進(イメージ)

「CHASE」をより詳しく解説します

CHASEは「チェイス」と読み「Care,HeAlth Status & Events」の頭文字をとっており「科学的介護」ともいわれます。

既に2020年度から試験運用が始まり、データのフィードバックも始まっています。

また、2021年4月から名称をLIFEに変更し本格稼働を開始されます。

CHASEの大きな目的は、

  • データベースに収集されたデータの分析等で得られた根拠(エビデンス)の蓄積
  • 現場への周知・普及を通して、科学的裏付けに基づく介護の実践を進める

ことです。

CHASEの特徴として「対象は介護を必要とする高齢者という点」です。

高齢者の介護のデータを蓄積しデータをまとめ、施設にフィードバックし支援に活用されます。

CHASEの取り組みが始まった背景には日本が抱えている問題「超高齢化社会」が関係しています。

2025年には団塊の世代が75歳以上となり、75歳以上の人口及び総人口に占める人口比は2040年以降まで増加し続けることが予想されています。

そんな中、より一層介護サービスの需要は大きく増大することが見込まれています。

介護制度が今後も持続できるよう「介護職員の働き方」と「利用者に対するサービスの質の向上」を両立できる、新たな介護制度が求められている背景があるためです。

注意したいのがCHASEと呼ばれるのは2021年3月までで、4月からはVISITと統一されLIFEとして生まれ変わる点です。

統一されることでより簡略化され、多くの介護施設で活用が促進されていくことが予想されます。

CHASE(2021年4月からはLIFE)のHPはこちらになります。

最新の情報を知りたい方はご確認ください→【https://chase.mhlw.go.jp/login

ここまでの参考資料【厚生労働省HP:「医療・介護データ等の解析基盤に関する有識者会議」する有識者会議」(第10回)参考資料集

VISIT」をより詳しく解説します

続いてVISITについて紹介します。

2016年度から始まっており、CHASEよりも早くから運用が始まっています。

VISITの大きな特徴として通所リハ事業所、訪問リハ事業所からリハビリテーション計画書などの「リハビリ」の情報に特化している点です。

主に通所・訪問リハビリテーションの施設を対象としています。

つまり、CHASEは介護全般の情報を扱うのに対し、 VISITは「リハビリ」に関する情報を集約しフィードバックしていることです。

根拠(エビデンス)に基づく「科学的根拠に基づいてフィードバックする」という部分はCHASEと変わりはありません。

2018年度の「介護報酬改定」では、VISITへの情報提供がより高い点数の加算を取るための要件として設定され注目されました。

更に2019年3月より利用者単位だけではなく「事業所単位」でのフィードバックを開始するなど、毎年のように変化してきています。

CHASEの説明でも紹介しましたが、2021年からはCHASEと一体となって運用され「LIFE」として介護に従事する上でより身近で重要な存在になっていくと考えられます。

 ここまでの参考資料【厚生労働省HP:①「医療・介護データ等の解析基盤に関する有識者会議」する有識者会議」(第10回)参考資料集「VISIT 利用申請受付機能」のリリースについて

「LIFE」をより詳しく解説します

続いて、3つ目の最後LIFEについて紹介します。

LIFEとは科学的介護情報システムとも呼び、2021年度4月から施行され、CHASE、VISITと介護DB(データベース)のデータをまとめて管理する試みです。

「Long-term care Information system For Evidence」の頭文字から由来しています。

  1. 利用者の状態やサービスの内容等の幅広い情報を集める「CHASE」
  2. リハビリの情報に特化した「VISIT」

この2つののデータ提出先とフィードバックの活用により、

  • 介護現場のPDCAサイクルの推進
  • ケアの質の向上

を図る取り組みとして、科学的介護の理解と浸透を図る観点からを一体運用されます。

「LIFE」は算定要件に含まれる予定で活用することで施設の加算に関係してきます。

新設される加算は、

 施設系サービス

  • 科学的介護推進体制加算 40単位/月(新設)
  • 科学的介護推進体制加算(Ⅱ) 60単位/月(新設)

 通所系・多機能系・居住系サービス

  • 科学的介護推進体制加算(Ⅰ) 40単位/月(新設)

となっています。

職場が関係している方は特にチェックしておきましょう。

加算については厚生労働省が詳しく紹介しています→【令和3年度介護報酬改定の主な事項について

また、LIFEのHPはこちらになります→【https://life.mhlw.go.jp

最新情報などはこちらから確認をお願いします。

ここまでの参考資料【厚生労働省HP:①科学的裏付けに基づく介護に係る検討会令和3年度介護報酬改定の主な事項について

LIFE(CHASE、VISIT)が介護現場に与える影響

ここまで、CHASE、VISIT、LIFEの3つの特徴や違いについて紹介しました。

続いて、CHAE、VISIT、LIFEが今後介護現場でどのような影響を与えるのかを紹介します。

※2021年4月からLIFEに統一されるため、LIFEを軸に紹介していきます。

利用者が適切な介護方法を選択できる

「科学的介護」の提示がされることにより、数あるデータの中から利用者それぞれにどのようなサービスやケアを受けることが望ましいのかを判断する根拠をできます。

従ってより適切な介護計画の基、ケアサービスを利用者が選択でき、自らが望む生き方ができるようになると考えられています。

実際のデータに沿った支援になることで自立支援、重度化防止に役立ち、ADLやQOLの向上効果が期待されます。

根拠のある情報を基にPDCAサイクルを実施出来る

最初の方でも紹介しましたが、

  • 「利用者の支援計画作成にあたり、何を目標にしたらいいのか分からない」
  • 「職員個々の意見がバラバラで支援方法がなかなかまとめられない」

という場面は介護現場ではよくあります。

LIFEを活用することにより介護職がどのようなサービスやケアが望ましいのか、正しい介護方法とはどのようなものなのかをデータベースから把握することができます。

それにより、明確な根拠を持って介護を提供することで介護職の質の向上が見込まれます。

日々介護は「その方にとって最適な支援」を見つけるために日々試行錯誤をしながら介護をしています。

そんな中「PDCAサイクル Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)」を繰り返すことでの支援を継続的に改善していることと思います。

PDCAサイクルの中でLIFEから支援方法のフィードバックを受けることにより、根拠のある正確性の高い計画でPDCAサイクルを実施することができるようになります。

LIFEからのフィードバックが絶対正しいとは言い切れない部分はありますが、支援計画を立てる上で心強い情報になることは間違いありません。

上手く活用することで支援の向上に繋がる可能性があるのです。

国から加算を受け取れる

先程も紹介しましたが、2021年4月から「科学的介護推進体制加算」などが新設されました。

加算は施設にとって重要な資金源なので増えるということはそれだけで大きなプラスになります。

それぞれの施設運営にも左右されますが、より加算を多く取ることで職員の給与にも影響を与える可能性もあります。

このように、現在分かっている事だけでも介護現場に与える影響は少なくありません。

科学的根拠が介護の世界でも活用される時代に

いかがでしたでしょうか。

近年、根拠(エビデンス)は介護に限らずあらゆるところで求められるようになりました。

これを見ている皆さんも何か大切なことを決定する時、過去のデータを参考にすることも多いのではないでしょうか。

介護の世界でも科学的根拠を基に過去のデータを最大限活用し支援に活かしていく時代に突入しました。

これからは介護の仕事をする上でも根拠が求められる場面は増えていくと考えられます。

上手にLIFEを活用することができれば、支援の充実、効率化だけでなくトラブルなどの有事の際にも大きな助けになります。

また、LIFE自体の本格的な運用はこれからと言えるので、関連情報については随時チェックしていく事をおすすめします。